INTRODUCTION

2023年6月某日、神奈川県某所の居酒屋に、高知大道芸フェスに出演が決まったパフォーマー4組が集結。日本の大道芸界を牽引する若手パフォーマーであり、高知大道芸フェスに欠かせない存在である彼らに、他ではなかなか聞けない、大道芸を始めたきっかけや高知大道芸フェスへの思いなどをざっくばらんに語ってもらいました!

TALK MEMBER

idio2(こ~すけ・Hi2)
桔梗ブラザーズ(篤・崇)
SUKE3&SYU(SUKE3・SYU)
Performer SYO!
高知大道芸フェス出口P

大道芸を始めたきっかけ

SYO!/SUKE3&SYUのきっかけは?
SYU/自分は子役をやってて、その流れでアクロバットとかダンスとか習って、パフォーマンスの方もやるようになった。それがPOWERBOMB(SUKE3&SYUが所属するアクロバットエンターテイメント集団)の始まり。
SUKE3/POWERBOMBがダンススタジオも並行していて、僕ははじめダンスやアクロバットの生徒だったのね。で、ある日社長から「土台やんねーか?」って言われてやり始めて、後からPOWERBOMBのメンバーに入って…。
Hi2/じゃあSYUさんが先輩?
SUKE3/そう。初めは先生だから「SYUさん」って呼んでた。でも後になってSYUが1個下って分かって。笑 「先生年下だったのかよ!」って。笑
Hi2/笑笑
SYU/SYO!くんはジャグリングに出会うまでは何やってたの?
SYO!/小学生の時にテレビで見たマジックにハマったのが最初。
SYU/エンタメ系だったんだね。スポーツ系じゃなかったんだね。
/ジャグリングって基本どんくさい人が多くて、他の領域に逃げるためにジャグリングに出会うっていう人が多いよね。俺も基本スポーツ全般他の人よりも劣ってて、球技とか誰よりもセンスなくて、「あー俺球技ダメだ」って。
Hi2/えぇぇぇっっっ!あんなにボール回してるのに。
SYO!/俺もクラスの中では運動神経悪い方だったよ。リレーの選手とか選ばれたことなかったし。ジャグリングやってると、運動神経いいと思われがちだよね。
/俺らはみんなができるようなスポーツでは太刀打ちできないから、ちょっとニッチなジャグリングに価値を見出した。ジャグリングのサークルにはおとなしめの人が多いんですけど、多分それはそういう理由もあると思うんですよ。スポーツができる人は、そもそもジャグリングに興味を示さない。
Hi2/マジシャンも一緒です。パフォーマーの中でスポーツできて明るい人を見つけるのが難しいくらい。
SUKE3/でも人に見せたいんでしょ?
Hi2/見せたい。自分を褒めてもらえるのってそれしかないですよ。パーソナルな部分以外しか褒められないから。
SUKE3/桔梗のきっかけは?
/子どもの頃に見た野毛大道芸です。小学校高学年ぐらいに、僕ら三兄弟の一番上の兄貴が通う学校に、「筑駒ジャグラーズ」っていうジャグリング同好会があって。その発表会を見て、「あ、野毛でやってたやつだ」ってなって。その場でシガーボックスとかを体験させてもらったのが最初。僕が小学校6年、崇が3年とかで、実際にやり始めたのは中1と小4くらいかな。で、YDC(横浜大道芸倶楽部)に入った。
SUKE3/SYO!くんもYDCに入ってたんでしょ??
/SYO!くんは何歳で入った?
SYO!/YDCは小学5年生くらいかな。俺がYDC入った時には2人(桔梗ブラザーズ)はもうスターだった。
/もう桔梗ブラザーズとして活動してたから。
SYUidio2のきっかけは?
Hi2/俺、こ~すけのきっかけ知らない。
こ~すけ/高校1年生の夏休みに、母がミカンを3つ目の前で回したのがジャグリングとの出会いですね。その後は、ジャグリングのパイオニアの石川健三郎さんがよく家に来ていて、ジャグリング道具をくれたりとか、教えてくれたりした。で、大学卒業した頃くらいに、井之頭公園で知念大地さんを見て、「うぁああ!これは大道芸やらなあかん!」って。ジャグリングで大地さんみたいになりたいってずっと思ってた。
SUKE3/Hi2と組むきっかけは?
こ~すけ/某大道芸のイベントにお互いピンで出たんだけど、いざ始まったら場所が1個足りなくて。タイムスケジュールでは俺とHi2が1日2回ずつできるはずだったんだけど、突然運営の人が、「ごめん、1個なくなっちゃった」って。で、俺ら元々知り合いだったから、「どうする?」「じゃあ一緒にやろうか!」ってなった。
SYU/そこで初めて2人でやって、感触よかったんだ。
Hi2/感触もよかったし、それこそ静岡(大道芸ワールドカップin静岡)は1人だと結構厳しいと思っていて、こ〜すけと2人だったら静岡も行けそうだなと思って組みました。

大道芸業界で話題だった、
第1回高知大道芸フェス

SUKE3/SYO!くんは高知大道芸フェスに6回全部出てるの?
SYO!/うん。6回全部出てるのは、ぼくとシルヴ(シルヴプレ)さんだけですかね。
Hi2/ぼくらは1回目には出てなかったけど、すごい評判よかったよね。出てた人に「高知どうだった?」って聞くと、みんな「めっちゃよかったよ!」って。1回目から結構話題にはなってた。すごくいい雰囲気で、めちゃくちゃ人が集まるって。
SYO!/今だから言えるけど…絶っ対、人来ないと思ってました。笑
出口/1回目の時、ぼくは別件があって初日に現場にいなかったんですよ。人が集まるか自信がなくて…。でも現場のスタッフから人がすごく集まってる写真が届いて…。SYO!さんからも写真が来たんですよ。しかも、当時のメイン会場の中央公園の、めちゃめちゃ人が集まってる写真が送られてきて。それ見てもう泣きそうでした。で、夜中に高知に帰ってきて、ホテルで休んでるSYO!さんを呼び出して。2時くらいまで飲みました。笑
/あの高知の写真が一時期流行りみたいだったよね。
SYO!/いや~、びっくりしましたね。地方のフェスは最初から完成されているっていうのはなくて、回を重ねるごとに育っていくか、育っていかないかみたいな。だから最初からいい高知って本当にすごいんですよ。
/逆に言うと、フェスが最初は小さいのはある程度仕方ないことだから、そういう気持ちでお互いに臨めれば、楽しいです。
Hi2/やりながら、祭りとして育てるというか。
SYO!/高知は第一回が一番特殊なキャスティングというか。独自性があったと思います。普通は第1回目に鉄板の芸人を集めるんですけど、高知は1回目にめちゃめちゃ遊びがあったというか…今は逆に鉄板のラインナップだと思いますね。
出口/その“遊び”というのを僕がよく分かってなかったので…。遊んでるつもりはなかった…笑
SYO!/失礼しました。笑 でもね、チャレンジ枠とか冒険枠とか、毎年あってもいいですよね。
SYU/(SUKE3と自分を交互に指さしながら)チャレンジ枠です。笑
SUKE3/去年はぼくら出てないんですけど、ラインナップを見て、「すごっ!」て言ってました。入り込めないようなメンバーで、「なんだこれは!」みたいな。笑 
SYO!/これからも出口さんが面白いと思った新しい人を入れて欲しいなって思います。